2012佐渡国際トライアスロン

いろいろと端折ってスイムスタートから。

■スイム編
 佐渡Aタイプのスイムは今年から1周1.9kmを2周する3.8km。午前6時、総計236km先のゴールを目指してスイムスタート。

 僕はヘッドアップしてコース確認するのが苦手なので、毎回コースロープの近くを泳ぐのだけど、当然、最短コースなので必ず混み合いバトルになる。今回も同様に前半は結構なバトル。しかし700mポイントの第1ターンを超えた辺りで混雑は解消され、自分のペースで泳げるようになった。



 ところが、この時点で右手がしっかりとプルの形を維持できなくなっていた。手のひらで水をキャッチできていない。右手のストロークは水を掴めずに抜けて行ってしまうようなイメージ。意識して手のひらを立てると肩に負担がかかってしまう。

 バトルの中で肩を痛めたか?そんな記憶も無いけど…。

 何故そんな状態になったのかまったく分からなかったけど、悩んでも仕方ないので、プル後の伸びを意識してできるだけ省エネで進むことにした。
 1300mポイントの第2ターンを超え、岸に向かうコースに入ったところで今度は激しいうねり。波に持って行かれて全然進んでいる感じがしない。ちゃんと岸にたどり着けるのか…。

 コースロープを横目で見ながら進むと、遅いながらも前に進んでいる様子。暫くすると海底も見え始め、無事に1周目を終えることができた。この時点で44分ほど。
 スイムは1時間20分くらいで上がりたかったのだけど、これはちょっと無理っぽい雰囲気。
 2周目も1周目と同様の展開で第2ターンまでは平穏だけど、ここから岸まではうねりとの戦い。岸に向かうこの部分だけ何故うねっているのか理解できなかった。
 それにしてもこの区間はこれでもかっていうくらい抜かれた。いつもはスイムで抜かれてもあまり気付かなかったりするけど、明らかに次々と抜かれているのが分った。
 結局スイムは1時間35分ほどで目標タイムに遠く及ばずに終了。はっきり言って遅過ぎ!

■バイク編
b0068891_2255594.jpg バイクは佐渡をほぼ1周する190kmのコース。日本のトライアスロンの中では最長のバイクコースだ。
 スイムが遅かったのでトランジッションを焦ったためか、日焼け止めと準備していたアームカバーを着け忘れる。
 この日は気温34℃の激暑なのに、何もケアしないで190kmも走ったらそれだけで体力を消耗してしまう。10mほどバイクを押したところで気付いたので、戻ってアームカバーをして日焼け止めを塗り、いざバイクパートへ!

 実はこのバイクパートはちょっとギャンブルした。佐渡前にロードに出た時にどうも靴下とシューズの相性が良くなくて、どんな靴下を履いても100kmを超えた辺りから右足の甲に痛みが出ていた。
 僕はミドル以上のレースでバイクパートから靴下を履くことにしているけど、今回は靴下を履かなかった。バイクパートが問題なければ、VFFで走る42kmは靴下を履かなくても問題ないことは実証済み。トランジッションタイムも短縮できることから今回はバイクとランを通して靴下を履かないことにした。

 普通、いきなりレースでやらないけどね…。

 結果的にこれは正解だった。バイクパートでは足に痛みが出ることも無く、むしろ快適だった。

 さて、バイクはいつものようにスイムの遅れを取り戻すべく、前を行く人達を次々に抜いて行く。しかし、6時間を超える長丁場になるので、少し押さえながら平均時速32kmくらいを意識して進む。前半は事前のイメージ通り快調だった。

 60km付近で最初の難関、有名なZ坂に差し掛かる。実は坂の途中までZ坂と気付かずに登ってしまった。けっこうな高さまで登って来て下の海を見た時に「あッ、これがZ坂か」と気付いた。それくらい軽く登って来て、ここでも前を走る人をかなり抜くことができた。

 ところが、この坂を下り切ってからはなかなか前を行く人を抜くことができなくなった。いつもなら前方に遠く見える人も、視界に入れば徐々に追いついて抜くことが出来るのだけど、全然追いつけない。
 70kmほど走ってきて、それなりに速い集団まで追いついたのか、それとも自分の調子が悪いのか分らなかった。
 周りに選手が見当たらず、単独走行するような場面も有った。
 あまりに抜けないので、ここからバイクゴールまで100人抜こうと決めて抜いた選手の数を数えながら進んだけど、それも20人くらいカウントしたら全然増えなくなってしまい、そのうち面倒になって数えるのも止めてしまった。
 どのくらいの位置を走っているか分らなかったけど、どうも感触としてはバイクの実力が均衡している連中のところまで追いついて来たらしい。

 しかし、抜けないバイクパートっていうのはこんなにも長いものなのか…。
 しかも、またしてもバイクパートで補給を失敗してしまう。何故そうなってしまったのか全く分らないのだけど、準備した補給食の一部しかウェアのポケットに入っていなかった。

 ポケットにいくつか入っている以上、補給食をポケットに入れるという行為そのものはした筈なんだけど…。

 レース後にバイクのトラバックを見たら大量に補給食が残っていた。なんともアホな話…予めバイクのBENTOBOXに入れてあった補給食とポケットの補給食で凌ぎ、あとは今回もエイドのバナナにお世話になることになった。

 100kmを過ぎた辺りからレースナンバーから同年代と分る数人の人達と抜きつ抜かれつの状態になる。元気の良い状態の時に前に出て、しばらく走っていると回復した連中が抜き返して来る。皆、ドラフティングしている訳ではなく、元気になったり少し疲れたりの繰り返し。いつもならスッキリ置き去りにできる筈なのに…。

 そんなことを繰り返して暫く走っていたけど、150kmくらいから置いていかれてしまった。ガックリ…。

 そして、バイクパート最後の難関、160km地点の小木の坂に差し掛かる。勾配も距離も思ったほどではないのだけど、得意の登り (と思っている) で抜くどころか、置いて行かれる場面も有る始末。
 しかも、下り切った後の平坦な海岸線では向かい風が強くてAve.25kmくらいしか出なかった。

 結局、バイクパートは6時間47分で終了。長かった…。

■ラン編
b0068891_226299.jpg 別にバイクで力を温存した訳ではないのだけど、ランの前半は絶好調!キロ5分40秒くらいで進むことができた。
 ランスタートは14時過ぎで、一番暑い時間帯だったけど、走り始めて暫くすると雲がかかって日差しを遮ってくれた。
 前を行く選手も次々に抜くことができた。ロングのトライアスロンでこれほどランパートを気持良く走れたことは無い。

 15kmを過ぎた辺りから日差しが出て来たけど、ペースを落とすこと無く走る。このままこのペースを維持できればサブ4で、スイムとバイクの不調を帳消しして最高のゴールと思った。
 普段はもっと速いペースで30km以上を走っているので、残りの距離もこのまま行ける確信が有った。そのくらい気持良く走っていた。

 ところが…20kmを過ぎた辺りから両足の脹脛と内転筋に異変が出始めた。走れないほどではないけど、少し重い感じが有る。

 そして…中間ポイントの21km過ぎてかなり重い状態になり、立ち止まってストレッチをしようとしたら完全に足が攣ってしまった。

 つま先を引いたり、脹脛をマッサージしたり、かなりスローなペースだけど何とか走れる状態にして、それほど遠くない筈の次のエイドを目標にした。
 騙し騙し走ってエイドに辿り着き、塩が有るか聞いてみたけど、梅干ししかなかった。
 無いよりはましと思い、梅干しを3つ口にしたけど、攣った状態はそれほど良くならず、更に騙しながら次のエイドを目指した。
 この間、歩いてストレッチしたり走ったりの繰り返し。これまで抜いて来た人に抜き返される。
 人に抜かれると急に暑さも感じるようになってキツさが増した。何とか次のエイドに辿り着き、ここで塩を片手いっぱいに一掴みして口に入れる。口の中に残った辛い塩を水で流し込み、脹脛にはスプレーをかけてストレッチした。
 エイドを出て暫くは騙し騙し走っていたけど、口にした塩が効いたらしく、走れる状態に回復した。20kmまでの勢いは無いけどなんとか立て直した。

 時間はおそらく夕方5時くらい。少しずつ陽が傾いてはいるものの、まだ気温はそれほど下がっていない。
 この辺りは前を行く選手を僅かに抜いたり、後ろから来た選手に抜かれたり。ペースはかなり落ちていた。

 そして最後の折り返しを過ぎて30km付近まで来ると、今度はお腹の調子が悪くなった。恐らく、エイドで水分を摂り過ぎた為だと思う。
 何しろ暑くて、エイドで口にした飲物は、少し多いと思っても喉を伝わる清涼感が暑さを和らいでくれるので、そのまま一気に飲み込んでしまっていた。

 そのツケがここまで来て出た感じ。31kmを過ぎて急速にお腹の痛みが増して来てとうとう立ち止まってしまった。歩きながら様子を見て、少し走ってまた歩いて立ち止まってはまた歩く。
 走り続けることはできないと思った。ほぼ2.5km毎に有る筈のエイドが果てしなく遠かった。
 34km付近でトイレに入るものの、仮設の和式トイレは30km以上走ってきた僕には使えなかった。

 この頃はいろんな思いが頭を巡った。レース直前に帰らなければならなくなった友人のこととか、エントリーしたけど抽選されなかった友人のこととか、今年の宮古島で足が攣り、同じようにお腹が痛くなった友人のこととか。

 35km過ぎ、受け取りたくなかった反射板付きのタスキを受け取る。もう直き日が暮れて暗くなるので、暗い中を安全に走らせる為だ。明るい時間に帰りたかったと思った。

 いろいろ思いながら、足を動かしながら少しずつリズムを変えて、歩くスピードから走るスピードに変化させていった。
 お腹の調子を見ながら少し痛いと感じたらリズムを緩めて、落ち着いたらまたリズムを少し早めて。

 ペースは遅いものの、なんとか走れる状態になった。前半の20kmはあっという間だったのに今は1kmが長い。
 やっと辿り着いたゴール手前最後のエイド。残り3.7km、朝の皇居なら20分もかからないけど、今日は遠い。
 早く会場のアナウンスが聞こえないかと耳を澄ましたが、辺りは暗く、それらしい音もしない。前後に人陰も無く、暗い道を単独で走る。

 そして、漸く明るい街中に帰って来た。一気に沿道の応援の数が増える。元気を貰った。 会場のアナウンスも聞こえて来た。 やっと帰って来た。今日はほんとうに長かった。

 そして、ゴール。最後は13時間を少し超えてしまったけど、無事に戻ってくることができた。ありがとう。


■数字のまとめ
スタート人数:747人
完走者   :551人
完走率   :73.8%

スイム  :1:35:10
バイク  :6:46:49
ラン   :4:41:23
総合タイム:13:03:22
総合順位 :154位
年代別順位:16位

--------------------------------
ポイント 通過時刻 通過順位
--------------------------------
スイム1L  06:44:01 402
スイムF  07:35:10 491
B105km  11:10:31 207
ランS   14:21:59 208
R10km  15:17:29 174
R17.5km 16:04:14 149
R25.6km 16:59:29 142
ランF   19:03:22 154
[PR]
by yojige | 2012-09-16 22:14 | Triathlon